その日が来た。
絶対眠れないだろうと思ってた。でも、あっさりと僕は眠ったようだ。そのお陰で目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
いや、太陽との待ち合わせが7時半なのに、6時前に目が覚めてしまった。
(そんなに楽しみにしてるのか?)
自分が分からない。
(まぁいいや。もう一回寝よ)
と思ったが、
(まさか・・・来てたりしないよな)
僕はカーテンから外を覗いてみた。ウチの前に人影があった。
(まさか)
僕は慌ててパジャマのまま外に出た。
「あっ おはよう」
太陽が少し驚いた顔で僕に言った。
「なんでいるんだよ」
そう言いながら、きっと太陽も僕と同じなんだろうって思う。
「準備してくるから、ちょっと待ってて」
周りを見る。少し離れたところに犬を連れて散歩をしている人がいた。
「人いるから、脱ぐなよ」
太陽は少し笑った。
「別に人いてもいいのに」
「僕がだめなの」
ウチの前で裸になられて変な噂が立つのは困る。
「じゃあ」
太陽がズボンのジッパーを下ろして、ちんこを取り出した。
「好きにしろ」
僕は家に戻った。
着替えて、顔を洗って荷物を持ってもう一度外に出た。外では太陽がズボンとパンツを下ろして待っていた。
「だめだって言ったのに」
「誰にも見られてないから大丈夫だよ」
太陽は平気だ。
「じゃ、行くぞ」
そう言うと、太陽はそのまま歩きだそうとした。
「ちゃんと服着ろ」
僕は太陽に命令した。
「ちょっとコンビニ寄る」
コンビニに寄って朝ご飯替わりにパンを買う。太陽はフライドチキンと飲物を買っている。それを持って公園に行く。二人でベンチに座って食べる。
「まだ少し早いね」
今はまだ7時前だ。佐伯さんのマンションでの待ち合わせには1時間以上ある。
「じゃあ」
太陽は、ベンチに座ったままズボンとパンツを下ろした。そのままちんこを握る。
「こら、勝手に脱ぐなって」
太陽はまた服を着る。
「諒君も勃ってる?」
「まぁね」
そりゃあ、これからすることを考えたら勃起する。
「じゃあ」
太陽が僕の股間に手を伸ばす。
「待て」
僕が言うと、太陽は手を止めた。
「その時まで、変態な気持ちは抑えとけ」
「はい、ご主人様」
太陽は素直に手を引っ込めた。
だからといって興奮が収まる訳でもない。むしろ、こうやって二人とも何もせずに待っているだけで、なんだか心臓がドキドキする。
「早めに行っても大丈夫かな」
太陽が言った。
「行ってみる?」
僕等は歩き始めた。
「ほら、やっぱり」
マンションの前で、既に車が僕等を待っていた。
「おはようございます」
僕は佐伯さん達に挨拶する。太陽も同じように挨拶した。
「おはよう、諒君」
挨拶を返してくれる。でも、僕にだけだ。太陽には挨拶は返さない。それに太陽は気が付いてるんだろうか。
「ほら、言った通りでしょ、絶対早く来るって」
佐伯さんが助手席の今宮さんに言う。
「じゃ、行こうか」
車が動き出した。
八重樫さんの家、いや、SM部屋では、僕等を八重樫さんと城戸さんが待っていた。
「やあ、おはよう」
八重樫さんが僕に挨拶する。
「おはようございます。城戸さんもおはようございます」
「おはよう。今日はよろしく」
城戸さんが僕に手を差し出した。握手する。でも、みんな太陽には挨拶しない。それどころか太陽はそこにいないかのように振る舞っている。
実は、佐伯さん、今宮さん、八重樫さん、城戸さんとは打ち合わせをしてあった。その中で、太陽は僕の所有物、という話もしてある。つまり、物なんだから挨拶とかする必要はない、と。もちろんそれを太陽は知らない。誰にも挨拶されず、挨拶しても返してもらえないことに、少しいつもと違う何かを感じているようだ。
「ご主人様」
それを察したのか、太陽はもう、奴隷モードになる。持って来たカバンを開いて中を僕に見せる。
「全裸になって、それを着て」
僕はそれだけ言って、八重樫さん達の方に行く。
「それなりに調教してるのか?」
佐伯さんに聞かれた。
「まだまだ・・・かな」
「諒君のやりたいことはまだ全然だもんな」
八重樫さんがちょっと小さな声で言った。
「アナルは犯したんだろうな」
城戸さんが言う。僕が太陽とSMするのに頭がいっぱいになって、アナルセックスするということをすっかり忘れていたのを思い出させてくれたのが城戸さんだ。
「あれから何回か」
僕は答えた。太陽は野球部のユニフォームを着終えて僕等を待っている。
「よし」
太陽を、ブルーシートが床に広げてあるところの真ん中に立たせる。部屋の壁に掛けてある縄を手に取って太陽に近づく。太陽を跪かせ、腕を上げさせて頭の上で両手首を縛る。
「これってどうやって吊ればいいんですか?」
天井の梁から鎖が下りてくる。その先に点いているフックに太陽の手首のロープを取り付ける。
「上げるときはこっち、下げるのはこっちのボタンだ」
八重樫さんが機械を手に教えてくれる。今日はプレイをするのは僕。それをみんながサポートしてくれるということになっている。ボタンを押すと、微かにちゃらちゃらと鎖が巻き取られる音がした。その先のフックで太陽を縛った縄も天井に引き上げられる。太陽が立ち上がり、やがてつま先立ちになる。巻き上げるのを止めた。
「俺達、まだ朝飯食べてないんだけど、ちょっと食べてもいいかな」
今宮さんが言った。打ち合わせ通りだ。
「ああ、すみません、早く来ちゃって。食べてください」
ソファに座ったみんなが、それぞれ朝食を食べ始める。
「諒君も食べるか?」
「さっきコンビニでパン買って食べたんですけど・・・じゃあ、少しだけ」
みんなと一緒にソファで食べる。その間、太陽はつま先立ちで吊り下げたまま放置だ。まるで誰も太陽のことを気にしていないように見える。ただ、そこにある物としてしか見ていない。でも、みんな注意して見ている。そして、佐伯さんが僕に目配せする。僕は太陽を見る。太陽はつま先立ちで、少し体をくねらせるように動いている。
「どうしたの?」
僕が質問する。
「あ、あの・・・漏れそう」
「ふうん」
それだけ言って、またみんなと朝食を食べる。太陽は少しうつむいて、もぞもぞと体を動かしている。
「あの、漏れそう」
太陽が訴える。
「あ、そう。じゃ・・・」
僕等は全員太陽に注目する。太陽は野球部の時のユニフォームを着ている。ちゃんと胸に学校の名前が入っている。背中には太陽の名字、「中田」と背番号6。そんなユニフォームを着た太陽の眉間に皺が入っている。
「ヤバい」
みんな無言で太陽に注目している。
「あ・・・」
太陽がそう呻いて少しすると、白い野球のユニフォームの股間に黄色のシミが拡がり始めた。
「漏らしてる」
城戸さんが言った。
「ああ・・・」
太陽が声を漏らす。
「初めて見たな、中坊が漏らすの」
打ち合わせの時に、この人達は太陽が漏らすのを見たことがない、というのを聞いたので、今日はまずそれから始めることにしたんだ。
「見ないで・・・」
太陽でも、この人達に漏らすのを見られるのは恥ずかしいらしい。
「奴隷がなに恥ずかしがってるんだよ」
股間のシミはどんどん拡がっていく。
「ったく」
僕はソファから立ち上がって、ゆっくりと太陽に近づく。足元のブルーシートの上に太陽のおしっこの小さな水たまりが出来ている。僕は靴下を脱ぐ。太陽に近づき、ユニフォームの下をずり下ろす。
「ああっ」
ユニフォームの下にはスライディングパンツを履いていた。その股間の所にもシミがあり、そのシミが拡がっている。つまり、太陽はまだおしっこを漏らし続けているということだ。
「ほぉ・・・お前のこういうの、初めて見たな」
八重樫さんが言った。城戸さんはビデオカメラを太陽に向けている。
「見ないで・・・」
太陽の顔が赤くなっている。
「ほら、ちゃんとカメラを見る」
太陽は恥ずかしそうな顔をビデオカメラに向ける。
「初っぱなからお漏らしなんかしちゃって」
僕はハサミを手に取った。
太陽のユニフォームを切り刻み、なるべく股間から遠い所から剥ぎ取っていく。やがて、スライディングパンツだけになる。その前の部分を触る。そこはおしっこでぐっしょりと濡れていた。
「カップは着けてないんだ」
「はい」
太陽はうつむき加減で小さな声で答えた。
「もっと大きな声で答えろ」
僕は命じた。
「着けてません」
大きな声で太陽は答える。
「なんでこんなに濡れてるの?」
「それは・・・」
太陽が赤くなった。
「お漏らししたからです」
少し声が小さくなった。
「声が小さい」
「お漏らししたからです」
やけくそのように大きな声で答える。
「漏らすの、見て欲しかったんでしょ?」
太陽が顔を上げ、八重樫さん達を見る。また顔を伏せる。
「はい」
「じゃあ、これはなに?」
床のブルーシートの濡れている部分を指差した。
「俺の・・・おしっこです」
僕は切り刻んだ太陽のユニフォームを濡れている上に置く。
「佐伯さん、太陽の服、取ってもらえますか?」
佐伯さんが床に置いてあった太陽が脱いだ服をまとめて僕に渡してくれた。それもユニフォームの近くに置く。その二つを足でひとまとめにして、ブルーシートの上で動かす。
「お前が漏らしたんだから、お前の服で拭いてやる」
「ご主人様が拭くんだ」
今宮さんの声がした。僕はその声を無視して、太陽のスライディングパンツを脱がせた。手が濡れる。その臭いを嗅ぐ。おしっこの臭いだ。
「ほら、舐めろ」
その手を太陽に舐めさせる。
「これ、中学生のおしっこが染みこんだスラパン、売れたりします?」
城戸さんに尋ねた。
「まぁ、世の中にはいろんなマニアがいるからな」
「じゃあ」
僕はそれを城戸さんに渡す。
「あと、これ、捨てておいて下さい」
足元の太陽のユニフォームと服を指差した。
太陽のちんこは萎えている。足が少し震えていた。
「つま先立ち、辛い?」
「はい」
「ふぅん」
僕は壁に近づく。2mくらいの鞭を手に取る。
「じゃ、これで忘れられるかな」
それを太陽の背中に打ち据えた。空気が震えるような音。
「ぐあぁ」
太陽の叫び声。体に付いていた太陽のおしっこの雫が飛び散る。
「あ〜あ、おしっこまき散らすんだから」
もう一度打つ。ブルーシートの上のおしっこで足が滑り、手だけで宙づりになった。
「うぐぁ」
苦痛の声。顔が歪む。その顔を見る。
「ほら、おしっこなんか漏らすから」
また鞭打つ。太陽の悲鳴。
「あがっ」
太陽は何とかつま先で立とうとしている。それが上手くいきそうになると、僕は鞭を振るう。太陽の背中に赤い筋が何本も浮かぶ。
「どう、気持ちいい?」
太陽のちんこは萎えたままだ。
「鞭が足りない?」
もう一度鞭打つ。太陽の息が荒い。
「下ろして欲しい?」
「はい、ご主人様」
僕はボタンを押して太陽の体を下ろし、両手の縄をフックから外した。
「じゃあ、まず、漏らしたの、きれいにしろ」
「はい」
太陽は跪き、床にまだ残っていた自分のおしっこを舐め始めた。
「ほら、ちゃんと舐めろ」
そう言って太陽の頭を踏みつける。
「やっぱどSだねぇ」
城戸さんの声がする。
(でも、まだ始めたばかりだよ)
心の中で答えた。
床に這いつくばるようにしておしっこを舐めている太陽の側に、蝋燭を持って近づいた。それに火を点ける。その背中に蝋を落とす。
「あっつ」
太陽が縛られた腕を背中に回そうとする。でも、そこまでは動かない。
「ほら、早く舐めろ」
今度は腰の辺り。次にお尻の近く。さっきの鞭打ちで出来た赤い筋に沿って蝋を垂らす。その度に太陽は体をびくつかせ、熱さに耐えている。
「ほら」
太陽の手首の縄を掴んで体を起こさせる。その体を後ろに反り返らせて、乳首の辺りにも蝋を垂らす。
「あぁ」
太陽が呻く。そのまま蝋を垂らし続ける。すると、太陽の股間が変化し始めた。
「気持ち良くなっちゃった?」
そこは少しずつ上を向き始めている。また乳首に蝋を垂らす。太陽のちんこがビクンと動く。
「ここ、気持ちいいんだ」
更に垂らす。みんな太陽の股間に注目している。だからあえてちんこには蝋を垂らさない。
「四つん這いになれ」
まだ少しおしっこで汚れているブルーシートの上で太陽は四つん這いの姿勢になった。その背中に蝋を垂らす。お尻にも垂らす。
「これで勃つんだもんな、太陽は」
「はい」
「変態だよな、僕の奴隷は」
「はい、俺は変態です」
太陽の体を起こさせる。膝を突いて、キスをした。
「ふぐっ」
いきなりのキスに驚いたのか、太陽が声を上げた。構わず口を押し付け、舌を入れる。太陽が口を開く。その中に舌を突っ込む。口の中を舌でかき回す。
「んん」
太陽が喉を鳴らす。ちんこに手をやると、完全に勃起している。一旦口を離す。太陽をブルーシートの上に仰向けにする。
「口を開けろ」
太陽は僕に従う。僕は口の中に唾を溜める。それを太陽の開いた口に滴らせる。太陽の喉が動く。次に太陽の目の上に唾を落とす。太陽は目を見開き、それを受け入れる。何度かまばたきする。
「おしっことどっちが美味しい?」
「諒君の、ご主人様の唾の方が美味しいです」
僕は蝋燭を仰向けの太陽の体の上にかざす。すでに蝋が固まっている乳首にまた垂らす。臍に垂らす。陰毛に垂らす。
「はぁっ」
その度に太陽は声を上げる。その度にちんこが揺れる。
「気持ちいい?」
「はい、ご主人様」
太陽はすぐに答えた。
「立て」
太陽を立ち上がらせる。手首の縄を一旦解く。佐伯さんがウェットティッシュを持って来てくれる。
「これで拭け」
太陽は四つん這いになって、ブルーシートを濡らしているおしっこの残りをウェットティッシュで拭き始めた。
「お尻の穴が丸見えだな」
八重樫さんの声がする。
あらかた拭き終えたのを見て、僕は命じる。
「次は僕の足をきれいにしろ」
ブルーシートの上で、僕の足も太陽のおしっこで汚れていた。足の裏、そして足の指を太陽が舐める。正直、くすぐったい。でも、僕はそれを我慢する。僕の足を舐め終えた太陽は、ウェットティッシュで足を拭く。
「最後に、太陽の体」
何枚かウェットティッシュをまとめて手にし、それで自分の体を拭き始めた。
その間に佐伯さんと城戸さんがブルーシートを片付ける。その下にもう一枚シートが敷かれていた。
床と体はきれいになった。蝋も取れたようだ。でも、太陽のおしっこの臭いはまだ部屋に漂っていた。
「よし、じゃあ」
太陽の腕を背中に回させ、それを縄で縛る。首に黒い鉄の首輪を着ける。首輪には鎖が付いている。その鎖を天井から下がっている鎖のフックに引っ掛けて、また巻き上げる。今度はつま先立ちしなくても足が床に着くところで巻き上げるのを止めた。少し離れて太陽を見る。日に焼けた身体に黒い首輪が映える。
「首輪、良く似合ってる」
太陽の後ろ側に立つ。首輪と首の隙間に手を入れて、首輪を握る。
「乳首、気持ち良かった?」
「はい」
太陽が答える。
「じゃあ」
太陽の後ろ側から手を回し、乳首を摘まむ。
「あっ」
少し体が震える。
「気持ちいいんだもんね」
僕は手に力を入れた。
太陽の乳首を指ですり潰す様にして摘まむ。思いっきり力を込める。
「うぅぅ」
太陽が呻く。横から顔を覗き込む。
「痛い?」
「はい」
そういう太陽の顔を見る。本当に痛そうだ。もっと痛めつけたい。そのために、針を準備する。太陽はそんな僕を見ている。
「針、欲しい?」
「・・・はい」
城戸さんが僕等を見ている。
「前は嫌がったのに、今は欲しいの?」
「はい」
「ってことは、針が気持ち良くなったの?」
「はい」
僕は城戸さんを見た。
「じゃあ、城戸さんにしてもらおうか」
太陽は頭を左右に振った。
「諒君にしてほしいです」
城戸さんが少し顔を伏せた。もちろん、打ち合わせ通りだ。
「酷いね、城戸さんが可哀相だよ」
「でも」
「じゃあ、後で城戸さんの言うことをなんでも一つ聞くって条件で,僕がしてあげてもいいよ」
「はい、ご主人様、お願いします」
(あ〜あ、太陽、やっちゃったな)
心の中で思った。
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